Diary


02年10月18日 カメムシのサンバ

 研究室のカレンダーに『19日 凶気の桜』という書きこみが…

 誰が書いたのか不明。

 俺も書いた覚え無し。

 なんだ、なんなんだ、凶気の桜って!!

 わけわかんねぇよ!!

 あ、凶器だったかも。

 

 

 

 電車にゆられて、乗り換えの駅で降りようと立ちあがった。

 すると、俺の脚と椅子の間にモゾモゾとなにかが割り込んできて、

 しまいには押されて前の人に圧し掛かりそうになった。

 後を見ると、ふてぶてしい顔をしたオバさんが俺が座っていた席に座っている。

 ………。

 普通、今立ちあがった人を突き出してまで席を取るか?

 おかげで朝からご機嫌ナナメ。

 ムカムカしていた。

 が、N線でベルセルクを夢中で読んでるうちにすっかり忘れた。

 でも今思い出したらムカついてきた。(´Д`;ダメじゃん

 

 学校着いて、いつものクリームチーズパンを買おうと思ったが、やっぱ売ってない。

 ここ2週間くらい売ってないんですが… もしかして入荷絶えましたか?

 

 それから昼飯のついでにディスカウントショップへ…

 いやね、今、研究室ではいてるサンダルがねぇ…

 ツマ先とれちゃってるんですよ。それも両方。

 んなわけで、580円でニューサンダルを購入。

 …歩きづらい。

 

 そんなこんなで帰りです…

 今日はちょっとネタ弱かったなァ、事細かに書くのめんどいなぁ…

 あのオバチャンのことなんか書きたくねぇなぁ…

 

 そんなとき、やーさんの絶叫が車内に響いた。

 

 やーさん「うあぁぁあああぁぁああっ!!(゚Д゚;」

 俺&T「ビクッ!?(´Д`;」

 やーさん「カ、カ、カ、カメムシだぁぁぁぁ!!!

 俺「うおっ!? マジ! カメムシだ!!

 T「うっそ、どこどこ? うっわ、ホンマやァ!!」

 

 

 車内大パニック。

 

 

 あれですか?

 ええ、あれですよ。

 とってもクッサ〜イあの虫です。

 今、やーさん側のガラスに貼り付いてます。

 もちろん中です。

 

 やーさん「ずっとココら辺に違和感感じてたんだよ!」

 俺「『振り向けばヤツがいる』ってヤツだな。(´▽`)」

 T「お、いいねぇそれ!(´▽`)」

 やーさん「よくねぇ!!(`Д´)」

 T「外でてかねぇかな?」

 俺「あっ、外に出そうだ!」

 

 ボンクラーズは必死にカメムシに「出ていけオーラ」を送ります。

 

 俺「おっ、ガラスにまたがったぞ! 出るぞ!! 出る出る!!」

 

 だが、一向に出る気配がありません。またがったまま制止してます。

 むしろ、走行中の風が激しくて、外に出るのは危険と判断なさった模様。

 戻ってきなさるカメムシさん。

 またがったり中に戻ってきたりを繰り返すカメムシさん。

 き〜みど〜りグリーンの〜衣装をつけた〜♪

 カ〜メム〜シさ〜んが〜しゃっしゃぁり出て〜♪

 カメムシさん頼むから出てって。(;´Д`;)ヽ

 

 T「なんか地図とかで外にたたき出せばええやん。」

 俺「よし。」

 

 ダッシュボードの上の地図を手にする俺。

 

 やーさん「バッカ! モノ使うな。それに失敗したらどうするんだよ!!」

 俺「む、むう…(゚Д゚;」

 やーさん「ここで屁こかれたら一週間はクセぇぞ!?」

 

 ボンクラーズ「こうなったら、信号で止まったときを狙って息で吹き飛ばすしかない!!」

 

 だが、信号につかまらない。

 しかも、信号自体も少ない。

 まったく止まる気配も無く、走りつづける。

 

 カメムシ一匹にかなり怯える

 ボンクラーズ(平均年齢21.3歳)

 もう車内はパニック。ずっとパニック。

 数少ない信号がことごとく青。

 そして、大パニックのまま10分ちょっと走ったところで、信号につかまった。

 

 俺「よ、よし、このチャンスに…! やれ!!」

 

 息を吹きかけるやーさん。

 

 やーさん「うああああ〜〜〜〜!!!(゚Д゚;」

 

 ビビリまくるやーさん。屁を警戒している。

 しかし、結局、息では吹き飛ばせずに車内に残るカメムシ。

 そして、また、信号が青に変わった…!!

 

 やーさん「どーすんだよ、どーすればいいんだ!」

 

 もうなんだか楽しくなってきましたよ。

 そしてまたしばらく走行した後、また信号に捕まった。

 

 T「よっし、今度はみんなで吹こうぜ!!

 やーさん「マジですかぁ!?」

 俺「………。

  息吸ったらさァ…

  吸いこんじゃったりして。

 やーさん「だっは!!煤i゚Д゚;」

 

 吸いこんじゃったりして…

 この言葉のせいで、ボンクラーズは息を吹きかける前に

 イヤなイメージを思い浮かべてしまった…

 

 T「くっそぉ、とりあえずT駅で停めてなんとかしようぜ!」

 やーさん「そうだな。」

 T「あ… T駅で戦線離脱だ。」

 俺「いやぁ… 君等の戦いを見届けられなくて残念だよ。」

 やーさん「じゃあ見てくか?」

 

 そうだな… ここまで美味しいネタなのに、最後だけ見届けないのはいかん。

 きっちりとケリをつけねば!!

 

 俺「いいだろう… 見届けてやるさ…!!

 

 T駅に車を停め車外へ非難するボンクラーズ。

 やーさんは未だに対処に困っている。

 そうだよなぁ、自分の車がカメムシ臭くなったらヤダもんなぁ…(´Д`;

 よっし、二人とも駆除するきが無いみたいだから…

 俺がやってやるか!!!

 

 あたりを見まわし、手ごろなゴミを探す。

 すると、調度ビニールが落ちていた。 

 

 俺「フフフ… これを使え。」

 やーさん「え、ええっ!?」

 俺「やらないのなら俺がやる…!!」

 やーさん「マ、マジかよォォォォ!?」

 

 ビニールをコンパクトに構え、ガラスにまたがっているカメムシに狙いを定める。

 行くぞッ!! 食らうがいい聖剣の一太刀!!

 

 スパァァァーーーーーン………

 

 スパァァァーーーーーン………

 

 スパァァァーーーーーン………

 

 スパァァァーーーーーン………

 

 

 カメムシは、吹き飛んだ。

 潰れることなく。

 そして、やーさんの車をすくった俺は、駅のホームへと向かった…

 

 

 ―FIN―

 


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